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「あーら、なーに幸助?私達は祝っちゃいけないのかしら~?」
綾さんがニヤニヤしながらおっとりとした声で問い掛けてくる。
「いえ、嬉しいですけど…」
「ならニコニコ笑ってなさーい、今日はまだまだ長いんだからふふふふふふ」
……笑えねえよ……
ぞっとするってこういう時に使うんだなと思った今日この頃だった。
「そういや幸助!優さんから誕生日プレゼントあるぞ!」
「マジで!?」
本日二度目の感動……
優さんが誕生日を覚えてくれてた事だけで嬉しいのに、誕プレまでくれるっていうんだから最高だよな。
「ほらこれ」
そう言って渡が俺にくれたのは小さな箱、中を開けると、腕時計が入っていた。
「『幸助君は時間知りたい時、携帯を利用してたから、もしかしたらと思って送っておきます。安物だけど、使ってくれると嬉しいです。優』だって」
神ですね、それ以外何も言えねえ。
ありがどうごじゃいましゅる優さん!!
大切に扱わせて頂きましゅる!
「あっ、翔太と雨音からもあった」
突然正樹が自分が持ってきたであろうバッグをいじりだす。
もう、なんでこんなにいい人ばっかりなんだ?
おじさん、涙脆いんだぜ?
「ほらこれ」
……………
「なんであやとりの紐?」
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