出会い、そして事実

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「人呼びますよ!!?」 「ああ?こんなところに人が来る訳ねえだろ!」 明らかに女の子が困っていた。ここからだと顔は見えないが、黒色の髪が背中辺りまで伸びているのは分かった。 そしてヤンキー、背中を向けているので当然顔は見えない。だが、いつの時代のヤンキーかとツッコミたくなるような髪型をしていた。 それはもういっちょ前のリーゼントで長さも男らしさとか出ているんだろうが、先端ピンク色という残念でならない感じ。 神様は意地悪だ。この腹抱えて笑いたい状況で何故笑わせてくれない? 絶対アイツは下っ端だ、それも下っ端Gくらいのポジションに違いない。 中学で番長やってたけど、高校の番長に自分の立場思い知らされて、髪型を遊ばれてるに違いない。 うわー、アイツがへこへこしてる姿想像したらまたも笑いが…… 俺は時間が危ないのを忘れて下っ端Gのリーゼント秘話を考えていると…… 「てめえ、優しくしてりゃつけあがりやがって!!」 首を縦に振らない女の子に痺れを切らしたのか、下っ端Gが女の子に手をあげようとした。 その瞬間、俺の身体は勝手に動き、下っ端Gへと全速力で突っ込んでいった。  
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