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気持ちはありがたいが、それじゃあ俺の行動の意味がなくなる。
まあ、作戦2は考えてあった。
「ここまでおいで、ぺらぺらリーゼント!」
「てめえ!」
単純な脳をお持ちなのか、最初の目的何だったんですかと聞きたくなるくらいあっさり俺の方へ向かってきてくれた。
よしかかった。これで俺は逃げるだけ、女の子が逃げなくても、下っ端Gが離れれば万事解決!こう見えて、足は速いんだぜ?
俺は下っ端Gが俺の現在地が分かるぐらいの速度で走った。でないと、諦めてまた女の子のところ行っちゃうからな。
数分後、俺は適当に下っ端Gを撒いて、またさ迷っている。
今思うと、女の子、俺と同じ学校の制服着てたよな……
結局顔は見えなかったけど、学校の場所ぐらい聞いとくんだった。
入学式の時間はとっくに過ぎていた。俺は数分さ迷っていると、運のいい事に交番に着いたので、海明高校の場所を地図にしてかいてもらった。
そして、おばあちゃんと出会ったところから直線10分で来れた事が分かり、おばあちゃんへの復讐心は増すばかりであった。
ああ、復讐って言っても酷い事はしないよ?おばあちゃんが掃いて集めた桜の花をばらまくだけだから……
……俺ってものすごく小さいな。
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