プロローグ prologue

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彼の話は何ひとつ聞いていない。 「どうよ、これっ!!」 どうやら、隣の部屋の住人が見せたかったのは、その髪の色と服装のようだった。 「『どう』とは?」 「完っ璧だろっ!?」 そう言われて、彼の姿を改めて見直した。 背が高く手足の長い均整のとれたスタイルに、女性が好みそうな甘いマスクの整った顔立ちは不敵な笑みを浮かべている。
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