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ちょうど１年前の今頃になる。
津奈(つな)と再会したのは……
「お前、早くしろよ！津奈さん帰ってくんだろ？」
「ちょっ待ってよ！女の子にはお化粧をする時間が……」
「お前なんか化粧したって変わんねぇよ～……うゎ、化け物みてぇ。」
「失礼な！」
美流(みる)と瞬(しゅん)が付き合ってから、２年が経った。
相変わらず、口喧嘩が絶えない。
一応、翼(つばさ)とも仲良しだ。
タクシーで空港に向かい、津奈の姿を探した。
「美―流ｯｯ！」
うろうろしていた美流は、声の主を探す。
人が多すぎて、全く見えない。
「おっ美流！いたぞ。」
「えっどこ？」
瞬に服の端を引っ張られ、向かされた方向に津奈がいた。
相変わらず目が良い。
「まだ付き合ってたんだねぇ～。」
津奈は、感動の再会の第１声がこれだった。
「瞬を捕まえるのは、大変だったよ。こいつ何気にモテるし！」
ちょっと照れ笑いした瞬は、満足げに微笑んだ。
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