第一話

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高校…一年。 「翔太」 だいぶ高校生活にも溶け込んできた6月。 「あ、委員長。待って」 急いで自分の席に戻る。 「はい、これだっけ?」 「そうそうこれ。ありがとう」 「いや」 言われれば出す翔太。 「藍香~ちょっと待って~」 必死にあたしの宿題を写してる菜月。 「委員長、俺も写させて」 そしてやってこない啓吾。 「藍香!あたしちゃんとやったよ」 言われなくても出してくれる優花。 いま、あたしの高校生活はとても充実している。 仲のよい友達もいて、男友達もいて、好きなひとも…いる。 だけど、それは言うことはできない。
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