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公園の真ん中で、こんな暑い日なのに真っ黒な長袖の……ワンピース?みたいな服を着た少女が。
そんな少女が、綺麗な満月を見上げていた。
「………………」
正直に言おう。
俺はその姿に見ほれていた。
まるで、その少女の周りの空間だけ、何か別の世界のような錯覚をしていたんだ。
侵すことのできない聖域。
まさにそんな感じだった。
「あ……」
しかし、そんな聖域はその少女が俺に気がついたことで消え去った。
「……あ?え、えっと……」
ヤベェ、冷静になって考えると、俺って変質者に間違われても文句言えないじゃないか。
じっと少女を見つめてるなんて……
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