届いてますか

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「奈奈、優斗くん通るよ」 「ん…」 暗くてあたしの顔なんてわかんないかもしれない でも、知って欲しかった あなたを想って涙を流す人がいるってこと 「奈奈?だよな?一緒帰ろう」 五十嵐だった。 元野球部で、引退した今でもたまに練習に来ている。 あたしの幼なじみ。 「ん」 「お前、泣いてる?」 「泣いてない」 「泣いてるだろ」 「泣いてないって!」 言えるわけないじゃん あたしの存在も知らないかもしれないけど いるんだよ 優斗くんが、すぐそこに、 「てかなんでお前毎日こんな時間までいるんだよ」 呆れたように時計を見る五十嵐 「関係ないじゃん」 あたしはスクールバックで五十嵐をたたいた その時だった 優斗くんの声が聞こえたのは
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