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「先輩!彼女っすか?」
「違うっ!ほらほら自己紹介!」
「あ、え、優斗です」
優斗くんと目が合った
そして小さな声で挨拶されて、すぐに逸らされた
「あ、奈奈です…」
「あ、由芽もいたんだ。お前も一緒帰る?」
「ひどっ!あたし今日バスだから」
「奈奈は?」
「あたし自転車」
「じゃあ久しぶりに一緒に帰るか」
「えー」
意識してしまって上手くしゃべれない
優斗くんがそこにいることがあたしの体温と心拍数を上昇させる
「仲いいんすね」
優斗くんがニヤニヤしながら五十嵐を見る
「…お前なあ!もう帰れ!明日も朝自主練するからな!」
「はあい」
「はあい?」
「はい!お疲れ様でした!」
優斗くんが遠くなっていく
その後を亜矢ちやんが追い掛けていた
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