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「亜矢！グランドまで入ってくるなよ」
あたしは全身を耳にした
「いいじゃん。毎日毎日何時間も待ちくたびれるよ」
「帰ってていいのに」
「優斗と一緒に帰りたいの～」
なんで？
なんで優斗くんはうれしそうなの？
なんで幸せそうなの？
なんで？
落ち着け奈奈
相手は年下だよ？
２個も下なんだよ
「優斗～彼女か～？」
あ……
「彼女です！」
好き…
あたしの目から溢れた涙は止まらない
「え、奈奈？」
「ごめん…」
自分でもびっくりした
涙が止まらない
そこまで好きになってるなんて知らなかった
彼女がいるってだけなのに
現実を感じた
―あたしは本気だ
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