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「お手紙ですよ~。」
郵便局員のパタパタの『パレッタ』の声と共にポストに手紙が入る。
L「兄さん。僕が取ってくるよ。」
ガチャッ
ルイージは家から出て、ポストから手紙を取り出す。
ガチャッ
家へ戻ってきた。
ルイージは二つの封筒を持っている。
L「二通…。兄さん宛てと、僕宛てだよ。」
ルイージは片方の封筒をマリオへ渡す。
マリオは封筒を開け、手紙を取り出した。
『レッツ、カートレース!
優勝品は貴方の願い事を一つ
叶えてあげましょう。』
L「兄さん。カートレースだって。兄さんも、同じ手紙?」
マリオは頷いた。
L「出ようよ兄さん。」
マリオは少し悩んだ。
M「………うん。出よう。」
『明日の朝、貴方達の家へ
お迎えに参ります。』
L「明日か~楽しみだね。」
M「うん。」
翌日の朝
「おはようございます。マリオさん。」
M「?????」
マリオは声に驚き、目を覚ました。
「おはようございます。おはようございます。」
目の前にいるのは、雲に乗ったノコノコ、『ジュゲム』。
L「速いよ~。」
眠そうな声で言う。
「朝って言いましたよ。日の出と共に来ました。…取り敢えず、行きますか?行きませんか?」
L「行くけど…。」
「貴方は?」
マリオに近寄るジュゲム。
M「行く…。」
若干引き気味に返答する。
「はい決まりました。では出発!」
ジュゲムは二つの釣竿を取り出し、二つを一振りした。
クルクルクル
マリオとルイージの腰に紐が巻き付いた。
「行きますよ~。」
L「待って下さい!」
「何?」
L「まだパジャマ…。」
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