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ちと長いがもうちょっと続ける。さて、俺がそんな生徒会を仲間として認識できるようになったのはこれまた割愛できない一大事が絡んでいるわけで、短的に言えば『生徒会と肩を並べた』という訳なのだ。
今から数日くらい前か。我が生徒会のような超人技を使う他校の超人三人衆が俺らの高校に侵入してきた時だった。あれこれあって俺と生徒会が共に戦い、いつの間にか俺は生徒会と仲良しこよしとなっていた。そんな馬鹿な!とは思うが。
それがいかほどの戦いだったかは前作を読んでもらえれば分かるが、俺個人としては追憶したくない。
死と隣り合わせでめまぐるしく、幼少時代の赤っ恥ミステイクメモリーに次ぐセキュリティレベルで脳内に封印してあるほどだ。
とは言えそれほどの大騒ぎがあったのだ、多分しばらくの間は俺には大層な騒ぎや危険は降りかからないはずだと俺は推測している。
人生には苦しみと同じくらい幸せってものがあるもんだ。この歳で破産ものの不幸ばっか味わって、老後にキャリーオーバーの宝くじが当たるなんていう、世界規模な特例がよりにもよって俺に起こるとはさすがに思えないので、しばらくは俺にとって心休まる時になる。そういう運命になってるはずさ。
しかし未来の俺はここに一つ愚点を見つけた。
自分にとっての平穏の定義が曖昧だった。生徒会に入った俺にとっての平穏?それとも、入学当初の初初しい頃の俺にとっての平穏?
つまりは……結果的に何が言いたいか分かってもらえたか?
心休まる日が訪れなかったと言うことさ。
詳しく言えば、生徒会に入る前の俺から見た平穏が訪れなかった、とそう言うわけだ。
生徒会のあいつらからすりゃ、あの日の騒がしさに比べるとそれはそれは静かな日なんだろうけど、俺の主観じゃ納得いかない平穏と来たものだ。
そんなことを知ってか知らずか、うつ向きながらあの頃俺は通学路を歩いていたような気がする。過去の俺と通信さえできれば、ここであいつの撒く種を早めに除去するよう促せたかもしれないというのに、何で俺は少しでも快く思っちまったんだろうかね。前回のは運命としても、今回のは抗いようのある運命だったはずだ。
と、あの頃から見た未来の俺は頭をさすりながら、馬鹿共やら血の雨やらが舞っているのをぼうっと眺めつつ、そんな過去の俺に嫌悪を抱くのだった。
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