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とても長い夢を見ていた。
それはとっても心地の良い夢で。
何かに包まれて、安心できる、そんな心地良さ。
思い出せるのは、小学生の頃の無邪気な自分。
そして、好きな男の子と二人きりで出かけることになった15の夏休み。
好きだったバイト先の先輩に、何も伝えられずにいた16の秋の終わり。
そして一瞬にして目の前に近づいてきた、一台の白い乗用車…。
そこから途切れたままの私の記憶は、過去に戻って何度も再生され続ける。
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