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レン①
私がまだ
15歳だった
あの夏の終わり
私達は
緋色に光る塔の下で
出会った
それは
一人ぼっちだった
私の世界を大きく変え
そして
彼女と一緒にいた
つかの間の時は
私自身を大きく変えた
今でも
昨日の事のように
思いだす事が出来る
夏の名残を残した
息苦しい空気
風の中
なびく彼女の銀の髪
白くて丸い月
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