ハジマリ

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「寒っ…、そろそろ家に帰りますかね」 外はもう真っ暗と言う訳ではないが、だいぶ薄暗くなり十月の風が俺の着崩した学ランから見える胸元が鳥肌を立てる。 「今日の晩飯は何にしようか…悩む。昨日は牛丼屋だったし、その前は自炊か…そんでもって一昨日は……自炊?」 最近老化が激しいみたいだな。と、呟きながら俺は学校の非常階段をリズミカルに革靴で降りていった。
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