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砂漠の町サンディタウン。
この中心に位置する料理店は、オーナーの人あたりの良さと料理の旨さで人気を集めている。
そこに栗色の髪をした14、5の少年が、小さな鐘がついている木製の扉を押して店の中に入ってきた。
チャランと鐘の乾いた音が店内に響き渡る。
顔や服が砂で汚れていて、一目で砂漠を越えて来た《旅人》だと分かった。
「いらっしゃい。小さな旅人さん」
カウンターをはさんで、リキのななめ前にいる店主が声をかけた。
「あ、どうも」
「空いてる席にどうぞ」
丸々した顔に白髭をたくわえた店主ににっこりと言われ、リキは目の前の木製のカウンターに腰をかけた。
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