木製料理店

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「ハァ……座るのは久しぶりのような気がしますね」 リキがため息をはきながら、椅子に座る。 「お疲れさん。坊主は一体、ドコから来たんだい?」 店主が水と、丁寧に氷まで入っているコップをリキに渡した。 「ありがとうございますvえー…っと、ホウエン地方と、ここシンオウ地方の間に位置している小さな島から来ました」 「ほぉ…ここはシンオウの最西端にあるとはいえ、砂漠を越えるのは一苦労しただろう?」 「そうですねー…途中で食料はナックラーに食べられるし、ドラピオンには食料にされそうになるし…」 リキは渡された水を半分だけ飲み、残りはナチにあげようとしていた。 「あぁー!すまんねー。そこまでサービスが届かなくて; 今、おちびちゃんの分も用意するから」 店主はあわてて厨房に走っていった。 「すみません;ありがとうございま……」 ――ドシーン―― わずかに地響きが聞こえる。 「ん……?」 ――キャアァァァ!!! 「?!」 外から人の叫び声が聞こえた。 しかも一人の声じゃない。 外にいる人が全員何かにおびえているような声が次々に聞こえだした。 「外で一体何が……?」
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