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ピーンポーン…
「はーい……おっ郁人!」
「よっ、ごっち♪」
「急にどうしたの?とりあえずどうぞー」
「ぅん!ありがと」
マンション五関宅――
「で?いっつも先に連絡くれるのに、なんかあったの?」
「ぅうん、特に大事な用はなかったんだけど(笑)今日スタッフさんから美味しいリンゴもらったから一緒に食べよーと思ってさ♪」
「本当に大事な用じゃないね(苦笑)」
「まあまあ!そんなこと言わずに!」
(まぁ郁人の顔見れたから良いけど…)
持ってた袋をガサガサ探る郁人
「…ょっと、ほら!綺麗な赤で美味しそうっしょ?w」
「まぁ、確かに」
「ちょっとごっちテンション低いぞー、俺切ってくるわ!」
そう言って郁人はキッチンまで真っ赤なリンゴを2つ持ってパタパタ歩いていった
「~♪……」
鼻歌交じりにリンゴを切る郁人
「……そういや郁人ってさぁ」
「んー?」
「料理できるっけ?;包丁とか大丈夫なの?;」
「へへっ……あんまりしない(苦笑)」
「………;」
「もう!大丈夫だって!ごっちかなり心配性なんだな」
「……だって、もし郁人の綺麗な手に傷でもついたら…って、誰でも心配するでしょ?」
そう言って郁人に近付き後ろからそっと手を重ねる
「ばっ!//き、急にそんなことしたら、危ないだろっ//」
「(クスッ)郁人耳まで真っ赤♪…手触っただけじゃん」
「…るせーょ///」
(ごっちの触り方なんかエロいんだよ……!!)
スッ…!!
「ぃっ……?!!」
郁人は色々頭がいっぱいになりながらリンゴを切っていたら案の定指を切ってしまった
「ぃて……∑」
しかも案外深く切ってしまっている
傷口からリンゴの様に綺麗な赤い血が郁人の手をつたう
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