約束の日

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今日兄ちゃんはアントーニョ兄ちゃんの所にお泊まりしてるから家には本当に誰もいないのだ。 ねぇお願い!と必死に頼み込んでルートから許可をもらった。ルートは心底疲れたといった表情だった。 「……全くお前というやつは…む?」 きゅうとルートの腹が鳴った。 「ルートお腹空いてるの?パスタ食べる?」 「む、いや遠慮し」 台所借りるね~とフェリシアーノは勝手に台所を使う気のようだ。やれやれとルートは台所のある階下へ足を進めた。   「むむ~パスタはあるけどトマトが一つもないよ~」 ルートの冷蔵庫にあるのは大量のジャガイモと少々野菜、チーズとこれまた沢山のソーセージ、肉加工食品がちょっとがあったのみだ。 「……むむ生クリームがあるから…よっし!カルボナーラにしよう!」 ルートはカルボナーラ大丈夫?と大声で尋ねる。 「大丈夫だ。あと近所迷惑になるから静かにしろ」 了解であります。と今度は小声で囁いた。 厳しい口調でフェリシアーノを諭すがルートはルートでフェリシアーノの気遣いが嬉しかった。料理をする姿など正に新妻のそれに見えて自然と頬が緩む。だがハッと気付き頭をブンブン振る。
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