彼の死1⃣

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もうすぐ二ヶ月が たつというのに、 私はまだ あなたがいないことに 慣れなくて。 まるで眠っている みたいだったあなた。 起こせば今にも、 起きそうだったから 実感わかなくて。 でもどんなに起こしても やっぱり起きなくて。 それでも 眠ってるようにしか 見えなかったから 私には信じられなかった。 最後に顔を触った時に ものすごい冷たくて それはたくさん入れられた ドライアイスのせいでも あったけれど、 やっとあなたが 眠ってるんじゃないんだって思った。
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