小さな愛

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小さな愛

朝、8:16。 小さな無人駅の前で電車を待つ3人がいた。 「おっせぇ!!」 「あと2分で来んねんで?」 「ちょい待っとれ、呼び行ってくるわ」 3人は焦っていた。 お前らみんな、あと一回遅刻したら学校を卒業できないぞ? という担任の言葉を肝に銘じているからだ。 「俺らマジで卒業出来ねんじゃねー?」 雅也は笑いながらそう叫ぶ。 「困んねんそれ!!!」 あんなは負けずに叫んだ。 「はぁーほんま遅刻やわ!!」 あんなが言う。 「チカのバカたれー!!!!」 雅也が曲がり角に向かい叫ぶ。 電車の音が近くなってきた。 ………「早しろ皆待ってるけん」 かすかに聞こえた。 「来たっ!??」 あんなと雅也が目を凝らす。 「ごめんーーー!!!」 呼びに行った健とチカが走ってきた。 「遅いわ!!!」 あんなが言うと 「こいつわしが呼びに行ったとき、のんきに買い食いしよったけん…」 「ごめんて………あっ電車は!??」 「忘れとった!!!」
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