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24時間一緒にいたって言っても、嘘じゃないぐらい。いつも一緒だった。好きだったから。それに、浮気しないように。毎日抱き合っても、もどかしかった。出来るなら、骨までキスしてしまいたかった。二人でひとつに溶けてしまいたかった。私よりも、ノブは大人にも子供にも思えた。だけど、恋の上じゃいつも私が負けてた。私のほうがノブより、好きって気持ちが強くなればなるほど。 そして、それが切なくてしかたない。 毎日、夜は遊びまわった。夜と昼のボーダーラインがなくなっていく。 友達よりも、家族よりもノブが一番になる。ノブは、優しい男だ。だけど、すごく焼き餅だからすぐ怒鳴った。「嘘ついてんだろ、ダレといたんだよ。」 「お前なんか、死ね。」お互いに汚い言葉を怒鳴り散らして、後悔して、そしてまたもっと好きになっている。 若げのイタリで、ノブの名前を腕にカッターで彫ったりした。 だってあの時は、一生一緒だと思ったから。こんなに思いあっていて、別れるわけないって。未来は見えなくて良かった。幼いうちは未来なんか見えなほうがいい。仲間も認めるバカップル。ノブのおねちゃんも、お母さんも仲良し。全部が絶好調。だった。
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