浜では…

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その頃すでに、全国ネットで、ニュースに流された二人の名前が公開されていた。 空は赤く染まりつつあった…確か6時半位だったと思う。 友達から次々と電話が来る。 だいたいが、今の状況を詳しく知りたいって事だったが、俺だって知りたい位だった。 願わくば…俺が助けに行きたい…やっと取得した船舶免許が何だか無意味に感じた。 『船ねぇば意味ねぇーじゃんか…』 ってただ考えていた。 俺に出来た事は剛の携帯に何回も電話して、何通もメールする事だけだった…。 『帰って来たらメールせよ!』 『心配かげさせでんなで!』 って感じだったと思う。
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