第二章 魔道の理論

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 アレイ・ストック。  魔導学園出身の研究生。  研究院に入れる程の魔術の才があり、魔術の腕も一流。ギルドランクもハイ・ランカーとされる。  ギルドとは職業別の組合組織のようなモノであり、入会すればかなりの恩恵を得られるかわりに、柵と労働力と金を支払う事になる。  ギルドランクとは魔術師ギルド等に加入している者の、こなせる危険度によって割り振りされた階級であり、これを目安にパーティーを組んで仕事をするのが通常だ。  これは実力で決まるモノではなく、こなして来た仕事の成功率と仕事量に比例する。  どんなに実力があると噂されても、信用が無いものに重要な仕事など回す訳がないので、当たり前と言えば当たり前である。  ガルンに至ってはギルドにも加入していないのでランクと言うもの自体が無い。  しかし、これを目安に相手の実力を計る事は可能なので、ランク=だいたいの強さと思われるのが普通であった。  危険度上位から、  Sランク(スペシャルプレコンディショニング・ランク)=特殊前提条件任務。 ハイ・ランク=上級任務。 ミドルランク=中級任務。 ロー・ランク=下級任務。 と呼ばれる。 これは巷に伝わる、クラス・ランク(職業階級)とスキル・ランク(技能階級)とは別の物差しになる。
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