第二章 魔道の理論

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 そもそも明確な基準、観測記録と能力観測機関などは存在しないので、熟練の戦士になるほどランクなどの小手先の情報に惑わされなくなる。  気になるのは学生辺りかローランカーまでだろう。 「クラス自体はミドルランカーの魔術師(ソーサラー)……しかし……領域魔法陣使い《ゾーン・ソーサラー》のスキルホルダー。スキルランクはSランカー? なんだコレ?」  魔術知識の無いガルンにはスキルランクの重要度はよく分からない。  とりあえず出たとこ勝負で行く事にガルンは決めようとしたが、授業カリキュラムに面白いものを発見した。  魔道概論特別設問会。  些細な疑問をディスカッションなど書いてある。  これなら、魔術は見せないで済む上、魔術知識が手に入る可能性がある。 「これ言ってみよう」  他には戦技と言うカリキュラムを見つけた。  これはこっそり覗きに行く事に決める。 「明日からは忙しくなるな……」  ガルンはカリキュラムを組み終えると明日に備えて早めに就寝した。
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