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「へぇ、そんなことあったんだ。」
一宮の教室で。
彼の席の隣にいる黒い中にも茶色が数本ぐらい混じった髪を持つ、「かわいい」と形容される顔の御厨谷芭薫(みくりやはなた)が声を上げた。
「ぼくは信じられないな。いつも受ける側だしなぁ。」
肩をすくめ、何故?というジェスチャーをする御厨谷。
御厨谷は、いわゆる仲人的なポジションで、しかも何か進展すると必ずその情報を入手する厄介な奴なのだ。
それはともかく。
「男の大事な所を不能にされたら好きな奴と繋がれねぇんだから、精神的にキツいだろ?
ミク、彼氏いるお前ならわかると思ったんだが…。」
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