誤解・怒り

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取り立ててキレイと言われなくても、可愛いと言われなくても、幸野はなかなかに整った顔をしている。 もちろん、ニキビや何やらもついてない。 そんな幸野の顔を愛しげに見つめ、はっきりと一宮は言った。 「俺とミクリの噂を聞いたか? って…聞いてないわけないよな」 1人で落胆している一宮を、幸野は無表情に見つめている。 「噂なんかに惑わされないで欲しい。俺は君が好きなんだ。ミクリとは何でもない。」 「信じてほしい」 真っすぐに幸野を見つめ、力強く言い切った。
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