誤解・怒り

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幸野の心境はひどく荒れていた。 ただでさえ喧嘩の後というのは気まずいのに、そんなことを言われても困る。 でも一宮さんは、俺を好きだと言ってくれている。それに甘えたい。 (だけど・・・・・ 喧嘩の原因は俺にある。) 一宮さんがいくら好きだと言っても、謝りもせず治りもせずな俺を本当に好きでいてくれるのか。 混沌とした意識の中、不意に思いついた。 そうだ。もう一度チャンスを貰おう。 もしそれでも駄目なら一宮さんと別れよう。 もし治ったら、きちんと謝って、これからも付き合っていこう。 そうと決まれば善はいそげだ!! ガシッと一宮の腕を掴むと、ある場所へと連れ去った。
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