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「わっ!!!」
ドサッ!とベッドに放り出された一宮。
ここは学校から離れた所にある、幸野の家である。
といっても、実家ではない。
幸野の隠れ家になっている小さな、今はもう廃墟と化している家だ。
前の家の住人が置いていったのか幸野が置いたのかはわからないが、大人の玩具が置いてあった。
質素だが、大人の隠れ家のイメージがもてる内装になっていた。
「ゆ…幸、野…?!」
一宮は、自分を無理やり?ここまで連れてきた恋人を見上げる。
幸野は、その声に反応して一宮を見る。
しかし、その瞳は一宮を映してはいなかった。
いや、自分がどこに誰を連れてきたか理解していないようにすら見えた。
理解が体についていけていないような、そんな感じだ。
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