普通

5/5
前へ
/39ページ
次へ
ひとしきり笑った後、笑いすぎて久々に出た涙を拭いながら一宮は言う。 「幸野、俺のこと大事にしてるのはわかる。けど、俺は女みたいにそれだけで幸せ、なんてならないから。…俺は、おまえと同じ男なんだから。」 「一宮さん!!」 幸野は、一宮をかわいいと思ってしまった。 そして、押し倒す。 「一宮さん、好きです。誰よりも…貴方だけを…。」 「ありがとう。」 見ている者も幸せにさせてしまいそうな笑みを浮かべて、一宮は返事をした。 それを見た幸野は、我慢できないとばかりにかぶりつくようなキスをする。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加