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「まったく....人間てのはどこまでバカなんだか....」
裕太は好物のラーメンライスを食べながら呟いた。
「仕方ないよ....そういう生き物なんだから。」
テーブルを挟んで裕太の前に座っているのは神坂レイ....裕太の妻でありながら天界を代表する女神。
元アイドル高嶺レイとしての人気は衰えず今もファンクラブが存続している。
「まあな....でもなんとかしなきゃな....」
裕太はそう言いながら辺りを見渡した。
「シンはどうした?連れて来なかったのか?」
レイは微笑みながら頷いた。
「今日は祐子ちゃんとデートだって。」
その答えに裕太は大きくため息をついた。
「はぁ~・・・・あのマセガキが....」
レイが裕太に顔を近づけた。
「裕太くん、あなたの子供だもんね?パパにそっくりよね?」
そう言われた裕太は熱いスープをゴクンと飲み込んで固まった。
「あっ・・・・ちぃーーっ!」
コップの水を飲み干してから裕太はレイに顔を近づけて小声ながら力強く話した。
「変な事言うなよっ!俺は一途なんだからなっ!それに....おまえが初めてだったって知ってるだろっ!?」
これにはレイが赤面した。
「バカ....裕太くんのエッチ。」
「はいはいっ!相変わらず仲の良い事でっ!」
2人の脇を呆れた顔で天界一の天才博士、南部里沙が通り過ぎて行った。
「何だよ里沙っ!涼と喧嘩でもしたのかぁ?・・・・ああ、おまえら完全にカカア天下だから喧嘩にゃならねーか。」
里沙は振り返り裕太を睨みつけ、レイは頭を抱えた....
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