明浩と加代

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そんな何でも無いやりとりが幸姉には大切なんだと改めて知らされる。 両親を無くしたからこそ、こんな何でも無いやり取りが幸姉を支えているんだ。 それが今日はなかった。 ましてや、好きな人との大切なやり取り。 泣いていないだけ幸姉は強いと思う。 ただでさえ不安感で一杯の幸姉に本当に話していいものかと躊躇ってしまう。 でも、不安になったとしても知らないより知っていたほうがいいはず。 私なら知りたいから。 やっぱり、言おう。
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