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その日の放課後
あたしはちぃと一緒に帰っていた
「ちぃ~」
『何~?さっちゃん♪』
「まだ帰りたくないー」
『寄り道しよっか♪中学生初!!』
「うん!!」
二人できゃあきゃあ騒ぎながらテキトーに歩いていたら、公園を見つけた
『東公園て書いてある~』
「歩き疲れた!!あそこのベンチに座ろ~よ♪」
『そだね♪』
あたしたちは東公園のベンチに座った
『あ~恋したい~』
「あたしも~…あ、」
『何?!』
「この前かっこいい人見たんだ」
『えっ名前は?!』
「わかんない」
『1年?!』
「わかんない」
『だめじゃ~ん』
「あとで後悔したもん」
『だろうね、いつ見たの?』
「一週間前」
『どこで?』
「職員室前の廊下」
『紗英…まさか…』
「説教されてるとこ見られて笑われた」
『うわ~まぢドンマイ』
「恥ずかしかったー」
『それから会ってないの?』
「うん、会ってない」
?『向こうに誰かいる』
?『は?どこに?』
?『あそこ』
?『まぢだ、女の子だな』
?『珍しいな』
誰か男の人の声が聞こえた
『誰かこっち来る、帰る?』
「帰らない、公園はみんなのものだからあの人たちのじゃないよ」
『まぁそうだね!!』
?『あれ、説教女じゃん』
あたしは慌てて振り返った
そこに立っていたのはあの男
「せ、説教女って言うな!!笑」
ち『え、例の?』
「うん」
ち『まぢ?!超かっこ…』
あたしはちぃの口を抑えて男に笑ってみせた
男『例のって?笑』
「なんでもない!!」
?『お~い』
男『おう!!今行く!!』
「ちょっと待って!!」
男『何?』
「いや、あの…」
引き止めてしまった…
「あの…なま……」
名前を聞こうと思ったら男はタバコを取り出して吸い出した
男『…………何?』
「いや……なんでもない」
男『そ♪じゃ、また学校でな!!』
男は手を振りながら向こうに行ってしまった
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