二幕~戸惑い~

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 食事を終えて珈琲を飲みながら、携帯電話を開く。先ほどのファンメッセージにとりあえず礼を述べようと思った。  ふと、もう一通サイト内専用メールが届いていることに気がついた。   『いつも当サイトのご利用ありがとうございます。さて、事務局編集部よりお知らせとお願いがあってメールさせて頂きました。  クリエイター美優さんの小説(甘く、芳醇な君へ。)について、読者様からの書籍化希望の声が多く、事務局としても検討しております。  つきましては、ご同意願えましたら本日より十日以内にご返信いただけないでしょうか。返信がない場合は、書籍化を希望しないということでこちらで判断致します。なお、書籍化の詳細は……』    以下には、印税や締切り、やりとりについてなどの詳細が書かれていた。  もちろん、定められた締切日までの小説の完成も条件としてあった。
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