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元気良く「悪魔!」とだけ言った、このイカれた女の子は、少しだけ幼い…一個か二個下ぐらいの女の子にしか見えない。
クリーム色をした髪は肩ぐらいまで伸びていて外側が元気そうに跳ねていた。
そして耳の上らへんと言うのだろうか…そこには小さな角があった。
飾り物やコスプレの類では無いとするのなら、悪魔ってなんかこう禍々しい…なんだろう…鬼みたいなイメージしかないんだけどな…
「ほら、ちゃんと人間には生えてないこれもあるんだから!」
そう言って亜希は後ろを向いた。
背中には可愛らしい小さな黒い羽根があった。
…信用するしかない……か?
…いや待て、最近のこういうコスプレの出来は凄いものと聞く。
「じゃあその羽を触らせろ」
「うん、いいよー」
恐る恐る黒い羽を触ってみる。
触ってみたそれは鳥の羽のように触り心地が良く暖かい、それにたまにぴくぴくと、動かしている…では無く自然に動く。ので偽物では無いな。と直感的にだが確信した。
……うん、信用しよう。亜希が悪魔だと。
じゃあ、なぜ俺の家に来たんだ?
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