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チョコ、いちごミルク、それにキャンディなどと、とりあえず片手で食べられるであろう甘いものを適当にカゴの中へとポイポイとぶち込む。
母さんは…プリンでいいだろ。
商品を袋の中に入れてもらい、さっさとお会計を済ます。
外を見ると空模様は変わらないままなのだが、残念ながら少々雨が降っていた。
「走れば…いけるな」
距離が長い場合、走っても歩いても雨で体が濡れてしまう量は変わらないらしい。
…と、どこかで聞いたことがあるようなうんちくを思い出しながらもとにかく走る。
その時、俺の家の方向になにか眩しい光を放ち、ズドン!と雷が落ちるような重たい音がした。
え…家の方って…大…丈夫…だよな?
くそ…もう、なんなんだよ!!
さっきからこの嫌な胸騒ぎは!
「はぁ…はぁ…着い…た」
幸いなことに雷は家に当たってもおらず、我が家はいつもの見慣れた姿のままだった。
安心して家に入ると、母さんも心配してくれていたのかタオル片手に玄関前で俺の帰りを待っていてくれたようだ。
しかしその後少し驚いた顔をしてすぐにニヤニヤした顔で俺に、お風呂に入ってきなさい。と言ってきた。
ずぶ濡れになったからな…そうするか
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