悪魔☆が☆来た

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「………」 「ん?どうしたの?」 ドアを開けると、自分の目に飛び込んできたのは知らない人だった。 そう、何もわからない赤の他人ってやつだ。 知らない奴が居た。しかも俺の部屋に… 叫びたいのだが驚きが勝ったからなのか、はたまた恐怖からなのか…なぜだか声がでなかった。 い、いったいなんなんだよ…。 「ちゃんとバスタオル使った?」 「え?…あ、あぁ」 声が裏返ってしまったが返事はすることはできた。 そ、そうか、このタオルはこいつが用意してくれたのか…。 それはありがたい…のだが、しかし待て待て、先ずこいつはいったいどこの誰で、尚且つどうやって侵入して、更には何が目的でこの部屋にいるんだ? 「な、なぁ…お前は何者なんだ…?」 落ち着くために一呼吸。 してからやっとの思いで声に出せたのは情けない質問。 それに返ってきたのはまさかの返事。 「あ、お前って言うのは失礼なんだよー!この世界では魔野 亜希って立派な名前なあるんだからねー??」 「え、そ、そうか…すまん」 って、ん? 喉に引っかかるようなむず痒い言葉が一つ。 今、こいつは、「この世界で」と言った。 という事はだ、こいつはどこか別の世界からやってきたとでも言うのか? もしや宇宙人!?未来人!?超能力者!?異世界人? …落ち着け俺、頭がメルヘンなだけの可能性のが高いだろ… 「…じゃあもう一度聞く。亜希は一体何者なんだ?」 「え~とね、悪魔!」
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