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ポイッ
「あんっ、睦月君のいけずぅ…でもそんな所が素敵っ」
「吹き飛べ」
ポイッ
喫茶店の外へ放り投げてみたが、扉を閉めて振り向いたら目の前に瑞希さんは居た。
何この人、瞬間移動の持ち主なのだろうか?神出鬼没度は誰よりも高く、ふと頭に浮かべば背後に立っている。
読心の心得を持ち、不死鳥の如く舞い戻ってくる。
上手く言えばこうだが、悪く言えばしつこい。執念深い。
「愛です」
「黙らっしゃい」
あぁ!!話が拗れるからあなたは少し黙って下さい!
「…飛鳥ちゃーん…睦月君が虐めますぅ…!」
「…メッ…なの」
この一体感は何だろう。
いきなり柊をマスターの後ろから引っ張り出したと思ったら、俺を指差して泣きついていた。
柊は急に瑞希さんの味方になり、咎めるように俺にダメ出しをしてくる。
ちょうど良い。
二人が居る今、例の件について問いただしてみようか。
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