第二色

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      瑞希さんの舌から手を離す前に、空気に長い間触れていて乾燥した舌を口内に指ごとねじ込み、湿っぽくなった舌を指の腹で若干強く揉み上げた。       「ふむぅっ…!?」       瑞希さんの体がビクンッと跳ね上がると同時に、俺は指を舌から離して瑞希さんの口内から抜き取った。   瑞希さんの唾液でまみれるそれは、いかに瑞希さんが口内に唾液を溜めていたかを示していた。     瑞希さんは再び俺に強く抱き付き、頬をピンク色に染めていた。 ……よし、ようやく大人しくなった。これでゆっくりとできる。         「……やっぱり…むつきはえっちぃ…の」   「早とちり、とでも反論しておくとしよう。どうか柊が話を聞くタイプなのを祈る」       名前で、今呼ばれた。 今日になって急に柊が積極的になってきた気がする。 これはこれで良いだろう。 柊と出会ったのも何かの縁……人見知りの性格を直してやろうじゃないか。       「えへへ…柊ちゃんもどう?」   「や、なのー」       拒否られて当然だろう。 何が楽しくてほぼ他人に抱きついたりする奴が居る?    
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