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ずっと、えっちな音が聞こえてくる……えっちぃのは嫌い…でもないの…私だって女の子だもん。
ちょっとは興味あるの。
恐る恐る振り返ってみると、みずき…さんは丁度唇を離した所で、銀色に輝く糸が二人を繋いでた…の。
「あらあら、柊ちゃんって案外えっちなんですね?私と睦月君とのちゅーで、興奮してますよ」
「そんな訳…無い…!」
「ならば、その可愛い可愛い体に聞いてみましょうか?」
まばたきをした瞬間、みずきさんは目の前から消え、私の後ろに立っていた。
瞬間移動…!?
みずきさんは私を後ろから抱き締めて、頬に頬摺りしてきたの。
その後、私の胸をワシッと鷲掴み…やめっ…!
「おー、柊ちゃんって着痩せするタイプなんですね。Dです、大きいです」
「やめっ…て!」
私は拒絶しようと動いても、決して逃げられなかった。むしろ、変に刺激を与えて余計に逃がしてくれなかったの……
段々とエスカレートしてきて、仕舞いには首筋まで舐めてきた……ぞくぞくと寒気がして、思わず声が漏れちゃった。
「うふふっ、このまま睦月君にちゅーしちゃいましょう?」
再び、私の顔をむつきの顔に近付け始める。ゆっくりと、私が抵抗したらすぐに離れる位ゆっくりと。
……近付くむつきの顔。
むつきは何で、私に関わって来たんだろう?初めて会ったのは図書室で、偶然むつきが図書室に本を返しに来たんだったっけ…?
それから、夜に変な男に追われた時、むつきが助けてくれたの。
……あの時は、無我夢中で逃げていたけど、助けてくれたむつきは格好良かったな……
もうむつきの顔までは十センチ位しか無かった。
でも、何故だろう。
このまま行けばむつきと唇を合わせてしまうのに、心は穏やかで慌ててはいなかった。
……私と、むつきがちゅー。
あんまり、嫌じゃないかも。
私からみずきさんは離れていて、逃げれるはずだった。
でも、気が付いたら私は微かに震える手をむつきの頬に添えて、唇を合わせていたの……!
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