第二色

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      でも、それとむつきが目を覚ましたのは同時だった。   私は体から急速に血の気が失せていき、慌ててむつきから距離を取った。 むつきには私がちゅーをしていたのは絶対分かったし、私自身何故あんな事をしたのか…分かんないの。   ただ、恥ずかしさと後悔だけしか私には残らなかったのは分かる……         「…今のはっ…!偶然っ…!」       そう、叫んでもむつきは無言のまま体を起こした。 私の周りでは怒られるだろう恐怖が渦巻いていて、瞳に涙まで浮かんでくる。 ぎゅっと目を瞑って怒られるのを待つけど、何分経ってもむつきは話そうとしてこない。       「一体何が偶然だ? ……あぁ、アレか、柊が俺にアッパーカットしてきた事か。あの時は俺が悪かった。いきなりあんな事されたら驚くよな」       むつきは、私がむつきにちゅーしたのに気が付いてない…?   ポンと頭に置かれる手のひらは、どこか暖かくて、それでもって優しかったの……   だから、だから私は――                       「触らないで、えっち」   「ふぐぅっ…!?」         照れ隠しに、睦月を殴っちゃったのー……      
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