第三色

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    帰宅中やんややんやと続いていたじゃれあいも、みつねさんが自宅に到着した時点で終了した。 目の前にあるのは普通の一軒家であり、そこにみつねさんが住んでいるようだった。 両親が海外に行っている間、みつねさんはどのように金を仕入れているのだろうか?雑貨屋で働いているのか?     「ウチは両親が仕送りしてくれるおかげで、今んとこ不自由はしとらんなぁ。むしろかなり余っとるでぇ」   「お金持ち…なの」     問うてみたらこの返答。 仕送りしてくれるならば、やりくりすれば更に節約が出来るだろう。一つ、疑問が解消されて良かった。     「うん?何やもしかして睦月はん。ウチの私生活が気になるっちゅう事は、ウチを気に入っとるんか?」   「気に入っている…では随分と上から目線ですね。しかし、みつねさんの事は嫌いではありません」   「ほかほか、そいつはめっちゃ嬉しいなぁ!」     ニヤニヤといやらしい目つきで小突いていたみつねさんに言い返すと、みつねさんは物凄い笑顔で俺の手をブンブンと振ってくる。 恐らくみつねさんなりのスキンシップなのだろうが、痛い。   地味に肩を痛めながらも俺はみつねさんが自然と手を離すのを待ち、頑張って痛みを堪えていた。    
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