第三色

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    脱衣場で服を脱いだ俺は、浴槽に入る前に体を洗うためにタオルを泡立て始めた。   まぁ…一つ屋根の下、うら若き男女が居るには色々と注意しなければならない。 ましてや彼女は初めて男の家に上がる。自惚れかもしれないが、万が一と言う可能性もある。   ………取りあえず扉に鍵を掛けておいた。       体を洗い、頭を洗い始めた。   途端に、扉が開閉される音が聞こえてきた。 万が一があったらしい。 アホですかあんた。     「あぁ!鍵締まっとる!」   「みつねさん、俺が出るまで覚悟を決めて下さいね?」   「……ちゃうねん…背中流してあげようかと……」     さて、本気でみつねさんを怒るとしようかね。 仮にも女性が、一人で、裸の男の背中を流す?それは襲ってくれと言っているようなものだ。 彼女は頭が弱いのだろうか?    
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