第三色

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    時に、俺の家はそこそこ大きいから、一人や二人がバラバラに泊まっても部屋には困らない。 だが、取りあえずみつねさんに希望する部屋は無いか聞いた方が良いかも知れない。   適当な部屋を使わせたとすると、万が一の可能性としてみつねさんは、ガサ入れのように探りを入れる場合がある。   ならば初めから希望する部屋に入れさせて、必要最低限の行動以外は慎むように忠告すれば良かろう。     はてさて、みつねさんが風呂から上がるまでのこの時間…如何に過ごそうか。     取りあえずお茶でも淹れよう。無性にお茶が飲みたくなった。     お湯を沸かし、茶葉を急須に入れ、それにお湯を注いでしばし蒸すこと十数秒。 あまりに淡々とした行動だと我ながら思ってしまった。   だが、今まであれこれ考えていたり、お茶を淹れていたりとしていたお陰で、かなり時間が経過した様子。   思い返せば、お茶を淹れるなどそんなに掛からない。 みつねさん関係の思考で相当考えていたと言う。       そんな事は置いといて、湯のみに注いだお茶を吹いて冷ましてから一口。       そして盛大に吹き出した。    
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