第三色

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    見事に霧状になって空中へと散布するお茶。   そんな事はどうでも良い。 今、気にするべき問題がある。     「え…えと…洋服貸してくれへん…?ウチ寝間着あらへんの忘れとった……」     みつねさんが、バスタオルを巻いて、半渇きの髪の毛でとてとて…と歩いてきたから事について。   もう貴女アレです。 馬鹿を越えて更に阿呆を越えて、痴女です痴女。 何が目的で素肌などを晒してるのだろうか? 金か?金なのか?     「ウチかて恥ずかしいわっ…!せやけど、こうして言わな睦月はん気付かなかったやろ…?」     顔を真っ赤にして叫ぶみつねさん。どうやら羞恥心は当然の如くあるようで、可愛らしく発していた。   俺にも非はある。 確かに言われてみれば、みつねさんは家の鍵を無くして途方に暮れ、結果としてウチに泊まることになったわけだ。 着替えがないのは承知済みのはずだったのに、用意しない俺がいけなかった。     すぐに上下の洋服をみつねさんに渡すと、みつねさんは再び脱衣場に戻って着替え始めた。     やれやれ、これでは精神的にストレスが溜まってしまうな。  
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