第四色

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    ――と、言う訳で睦月はんの部屋に侵入ー!   したのはええけど、特に何も目立つような物はあらへん。 取りあえず一般的思春期健康男児が持つようなアレを探してみよか。 確か、一般的にはベッドの下が基本って聞いたでー。   じっとベッドの下を見つめるが、なーんもあらへん。 あったのは小さな埃位や。   次は…んと…パソコンの中のえっちな画像やな! おや?睦月はんパソコン持っとらんのか?見当たらんなぁ。 コレも駄目か。     睦月はんならどこに隠すんやろか…いや、もしかしたら睦月はんはそんないかがわしい物は持っとらんのかもしれない。   なら、どうやって欲求を処理しとるんやろか? こんな風にベッドに乗ってあんな事やこんな事を…?     睦月はんのベッドに腰掛け、こてんと横になって睦月はんの枕に顔を埋めてみる。 ……ふぁ…睦月はんの匂い…。 ってふぉぉ!!あかん!!ウチ今変態みたいやったで!?   危ない危ない。 睦月はんはこんな巧妙なトラップを仕掛けとったんか…。恐るべし睦月はんやな。       「…も、もうちょっとだけ…」       あかん…ウチの欲求を処理しとるみたいや…癒されてまうわ。 胸もドキドキして、良い香りで自然と顔がにやけてしもうた。 ああぁぁ…ウチめっちゃ睦月はんの事好きになっとる…。   ダメや、そしたら飛鳥はんがどうなる。少なくとも絶対に人に心を開かなくなる。 それだけはあかん、禁忌や。       取りあえずこの気持ちを抑えるためにベッドから立ち上がり、今度こそ用事を済ませるために睦月はんの家を出た。   着替えは…昨日着た服を再び着て、睦月はんから借りたスペアの鍵で家の鍵を締め、目的の鍵屋に向かうことにしたウチやった。    
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