第四色

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      ――授業終了の鐘が鳴る。 学校特有の鐘の音。   時は朝から流れて放課後へ。 普通に授業を受け、普通に休み時間を過ごし、普通に学校生活を送っていた。   久しぶり…かどうか忘れたが、俺は図書室へ足を運んでみることにした。 今日も喫茶店のバイトがあるが、多少なら大丈夫だろう。     図書室の扉を開け、中を見渡すと目的の人物を発見。 前に会ったように、図書室の窓際の隅に座り、黙々と読書に勤しむ女生徒。   そんな彼女に俺は近付き、挨拶をしてみた。     「……誰…?」   「マイケル」   「…十点…なの」     これは手厳しい採点だ。 とっさに出た冗談だったが、まさかここまで低評価とは…。 だがそんな事はどうでも良い。     「何か用…なの?」   「少し顔が見たくなった」   「……変態」     なぜ、何故に変態。     「そーやって気のある振りして…女の子は簡単には落ちないのー」     むしろあの一言だけでそこまで想像したお前の方が変態な気がする。が、それを言ったら機嫌が悪くなりそうだから言わないでおこう。   時に、彼女は何を読んでいるのだろうか。 気になった俺は聞いてみた。     「……えっち…なの」     目を背け、吐き捨てられた。 うむ、これは怒って良いのだろうか。いや、怒らねばならぬのだろう。   指を弾き、彼女の額にぶつける。所謂デコピンだが、多少は効果があったようだ。 額を抑えて悶えている。  
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