第五色

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    とまぁ、そんな事はとにかく……いや、かと言ってスルーは出来ないが。後で犯人を問い詰めなければならない。   こんなあまりにも怪しい券を貰って、使いに来る辺り、柊は多少人との関わりを持っても大丈夫なのだろうか。 俺やみつねさん以外の人と会話はしているのだろうか。     「…ふんっ…」   「駄目やでー睦月はん?そないジッと見られたら誰だって不快になるっちゅうもんよ?」     別に、凝視はしていなかったのだが…そう思われたのならば仕方あるまい。 俺は柊に謝罪した。     「…えっち…なの」   「待てコラ」     謝ったらそれか。 流石にそれは間違っているとみつねさんも言っている。 こいつはアレか。被害妄想が激しいタイプの人間なのか。 何があろうと自分に非は無く、全て相手が悪く仕上げる奴。   質が悪い性格をしていやがる。      
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