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「…それでぇ、どうだったんですかぁ?安倍さん。」
高城が去ったのを確認してから あたしに少し近寄って キラッキラッした瞳を向けてきた 綾香。
「どう?って言われても…。」
答えようがない。
だって、告白した後…。
博雅は しばらく あたしを抱きしめていただけで、それ以上 何もしてこなかった。
あたしも あたしで、スイートハート発言が かなり効いてて 頭 ゴチャゴチャしていた。
そのせいで あんな格好のまま、家に帰るなんて アホな事をやらかして しまった。
あぁ、もうっ。あんな姿で帰れば、ワオンやシオンが 黙っていない事くらい 分かってたのにっ。
「安倍さぁん、一人で 妄想しないで 私にも 教えて下さいよぉ。」
頬を膨らませて あたしを睨んでいる 綾香…。
うっ、可愛い。怒っている顔まで 可愛いなんて、神様は 不公平だよね。
あたしが怒ると 般若だし。
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