初めて!

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   「はっハゲ…ハゲ…。」  何が!? なんて聞かないよ。  さすがに あたしでも分かる。  「俺は ハゲてねぇぞっ、クソ女。」 高城から 座っていたイスを 蹴られた。  いや、別に 高城がハゲてるなんて 言ってないし。  っつうか、聞いてないフリして 聞いてたの!?  ガスガスガス…。 もちろん イスじゃなく、高城の足を蹴って みました。  「ガールズトークを 勝手に聞くんじゃねぇっ。」  「ちっ、こんな蹴りかますヤツの どこが ガールなんだよっ!?」  「なぬぅ!?」  「プッ、サル面して 笑わすんじゃねぇ。ご希望通り 消えてやるから。」 そう言うと、高城は立ち上がり 出て行った。 ドアの所に 隠れているつもりの 山内亜紀ちゃんを 避けながら。  最近 亜紀ちゃん 逃げなくなったよね。    
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